SDGs

SDGsとは?

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

ミレニアム開発目標(MDGs)とは、開発分野における国際社会共通の目標です。2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言をもとにまとめられた目標です。2015年までに達成すべき8つの目標で、2015年までに一定の成果をあげました。

目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
目標2:初等教育の完全普及の達成
目標3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
目標4:乳幼児死亡率の削減
目標5:妊産婦の健康の改善
目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
目標7:環境の持続可能性確保
目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り込むユニバーサル(普遍的)なもので、日本としても積極的に取り組むべきものになります。

1(貧困)貧困をなくそう
2(飢餓)飢餓をゼロに
3(保健)すべての人に健康と福祉を
4(教育)質の高い教育をみんなに
5(ジェンダー)ジェンダー平等を実現しよう
6(水・衛生)安全な水とトイレを世界中に
7(エネルギー)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8(成長・雇用)働きがいも経済成長も
9(イノベーション)産業と技術革新の基盤をつくろう
10(不平等)人や国の不平等をなくそう
11(都市)住み続けられるまちづくりを
12(生産・消費)つくる責任つかう責任
13(気候変動)気候変動に具体的な対策を
14(海洋資源)海の豊かさを守ろう
15(陸上資源)陸の豊かさも守ろう
16(平和)平和と公正をすべての人に
17(実施手段)パートナーシップで目標を達成しよう
以上、17の国際目標となります。

日本のSDGsモデルについて

国内実施・国際協力の両面において、日本では次の3本柱を中核として取り組んでいくことになります。
 
1、ビジネスとイノベーション(「Society5.0」の推進)
2、地方創生(強靭かつ環境に優しい魅力的なまちづくり)
3、次世代・女性のエンパワーメント

1、ビジネスとイノベーション(「Society5.0」の推進)

<ビジネス>
・企業経営へのSDGsの取り組み及びESG投資の後押し
※ESG投資:環境(environment)、社会( social)、企業統治(governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資
・「Connected Industries」の推進
「Connected Industries」:2017年3月、経済産業省が「人・モノ・技術・組織などがつながることによる新たな価値創出が、日本の産業の目指すべき姿(コンセプト)である」として提唱した概念。
・中小企業のSDGs取組強化のための関係団体・地域、金融機関をの連携強化
 
<イノベーション>
STI for SDGsロードマップ策定と、各国 のロードマップ策定支援。
科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を用いて社会課題を解決する地域における優れた取組を表彰する制度
・STI for SDGsプラットフォームの構築。 
・研究開発成果の社会実装化促進。 
・バイオ戦略の推進による持続可能な循環 型社会の実現(バイオエコノミー)。 
・スマート農林水産業の推進。 
・「Society5.0」を支えるICT分野の研究 開発、AI、ビッグデータの活用。

2、地方創生
(強靭かつ環境に優しい魅力的なまちづくり)

<地方創生の推進>
・SDGs未来都市地方創生SDGs官民連携プ ラットフォームを通じた民間参画の促進、地方創 生SDGs国際フォーラムを通じた普及展開。
・「地方創生SDGs金融」を通じた「自律的好循 環」の形成に向け,SDGsに取り組む地域事業 者等の登録・認証制度等を推進。

<強靱なまちづくり>
・防災・減災、国土強靱化の推進、エネルギー インフラ強化やグリーンインフラの推進。 質の高いインフラの推進。
 
<循環共生型社会の構築>
・東京オリンピック・パラリンピックに向けた持続可能 性の配慮 
・「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実現に向けた 海洋プラスチックごみ対策の推進。
・地域循環共生圏づくりの促進。
・「パリ協定長期成長戦略」に基づく施策の実施。

3、次世代・女性のエンパワーメント

<次世代・女性のエンパワーメント>
・働き方改革の着実な実施
・あらゆる分野における女性の活躍推進
・ダイバーシティ・バリアフリーの推進 
・「次世代のSDGs推進プラットフォーム 」の内外での活動を支援。
 
<「人づくり」の中核としての保健、教育>
・東京オリンピック・パラリンピックを通じたスポ ーツSDGsの推進
新学習指導要領を踏まえた持続可能な 開発のための教育(ESD)の推進
・ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推 進 東京栄養サミット2020の開催、食育の推進 

参照元:JAPAN SDGs Action Platform

まとめ

今後のビジネステーマとして、「持続可能」「環境配慮」「社会意義」などがより求められると考えられます。企業に限らず、一般消費者もモノを購入する際、またはコトを体験する目的としても重視されるようになります。ビジネスとして、利益を生み出すことも重要ですが、社会意義を踏まえ、持続可能で、利益を生み出すことができる事業、ビジネスモデル開発に注力することが今後の課題になると考えられます。